恋のサインを見逃すな
この話しかけをしてきた時、男は案外軽く考えます。「ねえ」とは一種の甘えですから、男は優越感を抱いてしまう。ところがこの話しかけは”私に関心を持ってもらいたい”という意思表示です。
猫が、「ニャー」と鳴いて近づいてきた時とよく似ています。このとき猫に対し、人間はどう対応するのでしょうか?
(1)「なんだい?」といって頭をなでる
(2)声だけで「どうした?」と返事をする
(3)知らないふりをする。無視する。
猫でさえもこのとき、(1)の対応をしてくれる人間には、好意を持つものです。頭を脚になすりつけて甘えるでしょう。(2)の声の返事だけでは、ここまで甘えません。(3)の無視をするような人間にはその後、猫の方も無視をすることでしょう。
「女は猫科の動物だ」といわれますが、近づいてきた時、頭やのどを触れてやらないと、いつもいつも近づいてくるとは限りません。”関心を自分に示させたい”時だけ近づいてくるのですから、このチャンスを逃がしては絶対うまくいかないものです。
その代わり、男が「なんだい?」と関心を持ってくれたとたん、「なんでもないわ」とすーと逃げることもあります。このとき怒ってはなりません。もっともいい方法は、彼女にほほえみを見せること。たったそれだけで、女は満足することがあるからです。
それに対し、「ねえ、ねえ」と二回繰り返す時は、話したいことがあるのですから、「今忙しいんだ」と、邪険にしてはいけません。
「なんかおもしろい話でもあるの?」
と、覚悟を決めて彼女の相手になったやりましょう。たったこれだけで女は満ち足りた気分になるのです。 |
この言葉をデートの断りだ、と勘違いする男は少なくありません。女性は防御本能が強く発達している生き物です。かりに、
「ここんとこヒマなの」
と初対面の男にいったとしましょう。これは「私を誘ってくれる男が1人もいない」ということですから、自分を安売りすることになってしまいます。相手の男が最高の男だと分かっていれば別ですが、海のものとも山のものとも分からない男に、こんな事をしゃべったらずかずかと部屋に入ってこられて危険そのものです。
そこで最初は防御を固く「お仕事が忙しくて・・・・・」と、バリアを張り巡らします。しかし、これはあなたを嫌っていう言葉ではないので、勘違いしないことです。
「それは大変ですね。でも、一日だけ暇を作って下さい」と頼めば、簡単にOKするはずです。この 防御型表現に、
「お父さんがうるさいの」
「家が遠いの」
「朝早いので夜は駄目」
「私ってアレルギーなの」
「レポート提出しなきゃいけないの」
など、いろいろありますが、基本的に気にしないこと。全て気に染まない男を断る為ですから、話をしているうちに気に入ってくれれば、そんな条件など吹き飛んでしまうでしょう。 |
「こんど海に行こうか」
「うれしいわ」
この会話は一見すると、うまく約束が成立したように見えますが、そう簡単ではありません。単なるお世辞の場合もあれば、雰囲気を壊さない為の相槌ということもあります。例えば食事中に、「私って海は駄目」といったら、男は怒ってしまうこともありますし、女としてもおいしい食事を逃がすことになりかねません。
そこでとりあえず、お礼を言う分には角が立たないでしょう。元々口約束といって証文がないような約束は、実行されなくても文句は言えません。
実際彼女にしてみれば「うれしい」のは本当だけれど、都合がつかなかったといういいわけが成り立つのです。そこで「うれしいわ」という時のニュアンスを見破らないといけません。「うっれしーい!!」と飛び上がるようならOKですが、冷静にいう時は要警戒です。
また、女性には計算高いところもあり、海や映画はいやだけど、高級レストランや音楽会などだったら「いただこう」という、ずるいタイプもいるだけに、男の方も餌のまき方が重要です。
たいした餌でもないのに食いついて、往復の電車賃やら化粧代やら、諸雑費を計算すると合わないのに、簡単に承諾するでしょうか?その上、下手をすると胸を触られたりキスを求められたり、女性側としてトクになるものは一つもありません。
この現実をわきまえないと、いつまで経っても断られ続けることでしょう。 |
「どこかで休んでいこうよ」
と彼女に求めた時
「いやよ」
「ダメ!」
「よしてよ」
普通はこの三種類の断りをいうものです。最初から「行こう、行こう」という女は珍しいでしょう。何回か付き合っていればそれに近い表現も出ますが、男が初めてこの言葉を発する時はまず拒否が普通です。
とはいえ、この拒否には三種類有り、「いや」「ダメ!」は積極的拒否ではありません。これに対し「よしてよ」は「汚らわしい」「馬鹿にしないで」といった意味を含んでいるいる為、この女性とはその日で付き合いをやめるべきです。
実際「いやよ」「ダメよ」には、そこはかとない媚びが含まれているもので、中には男を一層興奮させる為に、わざという女性もおり、いわば催淫剤的な会話にすることも出来ます。
ところが「よしてよ」には、媚びは含まれていません。一度テスト的にキスを求めたり、ラブホテルに誘って、彼女の様子をうかがうのも手です。 |
明らかにこのタイプは恋愛型です。とはいえ、こういわれたからといって、好意を持たれたわけではありません。しかし興味を抱かれたことは確かですが、このタイプからは逃げた方が良さそうです。なぜなら潔癖性が多いからです。「付き合っている人がいるならダメですね」というわけですから、のちのちこの女性と付き合っている最中に、別の女が出来たらさあ大変です。たぶん許してくれないでしょう。
仮に「付き合っている人はいるよ」と答えた時、「私もその1人に入れてくれますか?」というような女性だったらもしかすると、すばらしい人かもしれません。賢いタイプですし、巧みな表現で好意を示しています。
「その人と別れて、私と付き合って下さらない?」という女性は相当強引です。情熱的な目でこういわれると、ふらふらとなるかもしれませんが、こういうタイプは独占欲が強いので、付き合ううちに鼻につきます。やめた方が無難です。
また、付き合っている女性がいると答えた時、
「結婚するの?」
「どういうタイプ?」
など、しつこくきいてくる女性もいます。考えてみればそんなことを答える義務はなく、大きなお世話というところです。このタイプは嫉妬深いから絶対に近寄らないこと。
いずれにせよ、この種の質問が出た時は隠さない方がベストです。ほとんどの男は隠すからバレるのであり、バレるからトラブルとなるのです。堂々と「1人いる」「二人いる」と答えた方が、絶対トラブルになりません。極端にいえば、「奥さんがいるよ」と答えても、相手の女があなたに好意を抱けば付き合えるのです。
無視と彼女の方で、付き合い方を考えてくれるでしょう。「隠せば顕わる」のたとえ通り、後からばれるより、最初から開けっぴろげの方が全てうまくいくものです。 |
無理矢理キスを奪ったとしましょう
「なにするのよ!」
と怒って口も気ななくなるようだったら、その付き合いはやめましょう。男と二人で歩いていれば、それは仕事のためではありません。明らかにデートです。このとき「何するのよ」というからには、彼女には異性と歩いている感覚が全くないということです。単なる話し相手としてしか考えていないとしたら、それを恋にまで高めるのは難しいでしょう。たとえ遊び相手でも不可能です。
それより「何するのよ」という言葉で男をシラケさせるような女性は、のちのちそういう言葉を平気で口にするでしょう。だからまずいのです。
こんな時「あなたって悪い人ね」とポツンと呟いたらその女性は買いです。
「私って悪い人好きよ」
と思っているかもしれないからです。あるいは「もっと悪いことして!」と、求めているのかもしれません。堂々と「俺って悪い男なんだよ!」といいながら、再び口をふさげばもう彼女は抵抗しないでしょう。 |
キスを交わした後にこういう言葉を言う女性がいます。キスはいいけどどうして私にキスをするの?・・・・・そういう意味ですが、これは「今のキスはあなたの愛ですよ、ね?」と念を押しているのです。
「きみじゃなけりゃならないんだよ」
といいながら、再度抱けば彼女は「どうして? どうして?」といいながら、次第に力を込めて抱き返してくることでしょう。
この言葉は、男に対して論理的な答えを要求しているわけではありません。だからこのとき、まじめになって
「だって可愛いもん」
などといおうものなら、
「可愛い人なら誰でもいいの?」
「そんなことないよ」
「じゃなぜ私なの?」
と、堂々巡りして下手をするとけんかになってしまいます。女性はときどきこういった反問形式の言葉を発しますが、それに対して理論的に答える必要はありません。
キスは許してくれているのですから、そのキスを強めていけばいいのです。女に初心な男は理屈で答えてしまうので、失敗するのです。答えるなら強く抱きしめて、耳に囁いてやればいいのです。 |
この言葉を聞けばもう何をしてもいいのです。場所さえもっといいところであればOKよ、と承諾を与えてくれたのですから、あわてる必要はありません。
「分かった、いいところに行こう」
これだけで万事片づくのです。女性は照れを隠す意味で”場所”に注文をつけることがよくあります。
「こんなところでびっくりした」
「もっと静かなっところがいいわ」
「恥ずかしいから暗い方へ行きましょう」
「ラブホテルはイヤよ」
「私の部屋にきて」
「あなたのお部屋に連れて行って」
これらは最もよく使われるフレーズです。これを逆手にとる方法もあります。
「もっと静かなところに行こうか」
「僕に部屋に来る?」
「君の部屋も見てみたいな」
「海の見えるシティホテルに行こうか」
これらの言葉を先に言うと、女性は案外困るものです。[YES]といえば、セックスを肯定したことになり[NO]といえば、「いまここでOKよ」となってしまい、どちらでも男に有利になってしまうからです。
「きみがほしい」などという必要もなくその気にさせてしまうのですから、部屋、場所、ホテルについては、いざというときのために事前にしっかり調査しておくこと。
あらかじめ、iモードから情報を引き出しておきましょう。 |
このように女性が先手を打って、愛撫の拡大を防ぐタイプがいます。乳房を触ろうとすると「キスだけって約束したでしょ」と、どうしても拒みます。こんな時それでけんかをしたら元も子もありません。
そこでその日はキス責めで行きましょう。首筋から耳、あるいは手の指の股を舌でくすぐるように愛撫していくのです。「ダメよそんなとこ」といっても、「キスだけならOK」といってる手前、どうしょうもありません。
このように女性と約束をしておいて、それを進化させるのも面白いものです。これを男から、
「キスだけだ、約束するよ」
といって唇を奪い、次第に移動する方法もあります。女性は誰でも唇の次は乳房に来る、そしてその次は性器に来ると思っていますから「キスだけでいい」といわれると、少しほっとします。それで固く閉じていた唇をゆるめる女性もいます。
ところが男の唇と舌は女の唇から離れて、首筋に移っていくのですからたまりません。こういった言葉による遊びも楽しいもので、女性としてもそこまで興奮させられたら、もうどうでも良くなってしまうでしょう。そんなとき、前に出た「あなたって悪い人ね」の一言が出てくるのです。
これが女をものにするテクニックなのです。 |
独り言のように女性がこの言葉を呟いたら、「あなたに誕生日を祝って欲しい。今空き部屋よ」という意味です。バレンタインデー、誕生日、クリスマスイブは恋の三大記念日です。このいずれか一日、あるいは全部を彼女があなたと過ごしたいという意思表示をしたら、単なる友達から恋人に格上げされたと見て差し支えありません。
こんなときは、
「じゃ、誕生日はお祝いしてあげよう」
というだけでなく
「お祝いのプランは全部任せてくれる?」
といってみましょう。
「もちろんよ」
と彼女がうれしそうに答えたら、もう決まり。ホテルの部屋を取って、二人だけのお祝いをOKしたと考えてかまいません。それにたいして、
「どんなプラン?少し教えて?」
というようでは、不安と少々の不信があると見た方が良さそうです。彼女の頭の中には、「プレゼントをもらって、レストランで食事」という青写真が描かれているはずです、ホテルまでは考えていないでしょう。
そんなときは隠さずに「ホテルの部屋でキャンドルをつけて」と言うことです。少なくとも彼女は自分のために祝ってくれるプランですから「とんでもない!」などと怒るはずがありません。
多分彼女は「今度はレストランにして、次はホテルにして下さらない?」と遠慮がちに申し出るかもしれません。それを「それじゃつまらない」などとゴネずに、あっさり「じゃ、そうしよう」と受けること。たったこれだけで彼女は、ホテルでの一泊はできないが、ペッティングぐらいは必ずやらせてくれるでしょう。なぜなら感謝で一杯だからです。
恋愛は上位に立つことが大切で、女性が遠慮がちにお願いするようでは、彼女は下位者になってしまいます。下位者はいつか上位者の命令を受けなければならないのです。
たとえば、女性が男から金を借りたとしましょう。それだけでは男は女性を軽く抱いても、彼女は拒むことはできません。つまり、なるべく彼女に重荷を負わせれば、それだけで男は有利になるのです。 |
彼女がこのような言葉を出すようになったら、ぐっと近いなかになったと思っていいでしょう。なかでも「迎えにきてくれる?」という言葉は、どういう場合にせよ、二人の中を公開してもいいという形になります。
学校や会社に迎えにきてもらう、空港や駅に迎えにきてもらうとなると、知った人に見つかる危険性もあるだけに、女性は意外に慎重です。慎重と言うより、見られても自身のある男でないと頼まないでしょう。
それに対して「送ってくれる?」という言葉は、夜に発せられることが多いだけに、みんなに公開できる男とは限りません。むしろまだ二人だけの秘密の仲、といった感じでしょう? だから自宅まで送ってもらっても、まだ家に入れられるほどではありません。
そう考えると「迎えにきて」という言葉のほうが、恋人として有利と見られます。実際、女性もデートで一緒だから「送ってくれる?」と頼めるわけで、「迎えにきて」と頼む場合は当然二人一緒ではありません。
彼がまだ寝ているか、仕事が終わった時間にわざわざ迎えにきてもらうわけですから、恋人以下の関係では頼みにくいのが本音でしょう。それを頼むのですから結婚まで考えているかもしれません。
これを巧みに利用する気なら、彼女が旅行から帰るときなどに、
「俺、迎えに行こうか?」
と、男から積極的に提案することです。あるいはデートの時も、
「今度は君の家の近くまで送るから心配しないで」
と、先に安心させることです。こういう気働きを女性は男の優しさと受け取り、とても感激するはずです。恋のサインは見逃さないことはもちろんですが、そのサインを利用してより深い関係になる方法はいくらでもあるのです。先手必勝ではありませんが、彼女がサインを出さざるを得なくすることで、女心を強く捕まえて下さい。 |
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