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敬語・言葉遣いの基礎知識

1. 社会生活を支えている言葉遣い ニュートン.jp Newton TLTソフト | Newton e-Learning

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2. 強調を調整するための言葉遣い
3. 人間関係をよくする言葉遣い
話すことによって心的変化をもたらす
話すことによって人間関係が変わる
話し方は人間関係によって変わる
話しの効果は人間関係によって変わる

 

1.      社会生活を支えている言葉遣い

 

人は他人と共に生きています。人間生活は異質な人たちが共通目標を達成するために集まり、お互いの力を出し合う協働で成り立っています。これがうまくいかなければ個人生活の快適さも、組織のスムーズな運営や発展もありません。これを好ましいものにするためには、仕事ができるという個々人の能力だけではなく、周りの人との対人関係をスムーズにする能力を必要とします。

 

1人1人の考え方が違い、好みの違う人たちが自分勝手に振る舞っていたら、個人の力は分散され、目標の達成どころか、相互の摩擦を引き起こすことにもなりかねません。

 

異質の人同士、考えの違う人たち、しかも感情を持った人たちが協力することになりますと、メンバー同士の協同動作、連携、団結力を強めることが必要になります。それを支えているものが心の交流です。つまり、好意的な人間関係を作るということです。好悪の感情の価値を下落させたら、人間社会の協働は極めて弱いものになります。

 

ところで、快適な社会生活を送るためには、お互いが最高度に各人の要求を満たすことのできる働きやすさや、相手の感情に逆らわないためのルールにのっとった対応が必要になります。このことは職場だけでなく、人間社会の全般において欠かすことの出来ない基本的な条件の一つです。

 

その好意的な関係を作り上げ、心の交流を可能にする連結器、粘着材の役割を果たすものが言葉であり、話しなのです。

 

別な表現をすれば、人間的な心の響き合いと言ってもよいでしょう。それは、その人達の中にいることの安堵感でもあります。このことが分かってきたためでしょうか、最近「EQ(Emotional Quotient−情緒指数)が強い関心を持たれているようです。

 

 

2.協働を調整するための言葉遣い

 

異質の人、つまり考え方の違う人、好みの違う人たちの、さまざまな要求と行動を調整する方法が2つあります。

 

その1つは、法律や就業規則などではっきり規制する方法です。いま1つは、個人の自発的な判断に任せられるマナーやエチケットといわれるものです。

 

規則は明文化されていますので、違反したものにペナルティ、罰則が科せられます。マナー。エチケットは自発的なものとは言いましても、これが守られないと、その社会はぎすぎすしたものになってしまいます。それだけではありません。人間関係に破綻をきたし、その結果、お互いの生活を支えている信頼関係や協力関係が失われてしまいます。

 

そのようなわけで、職場では、周りの人とどう関わっていくかという心遣いと、ある種の基準に従った行為のやり方が不可欠の条件になってくるのです。

 

このような社交の心構えを「エチケット」または「礼儀」と言い、それが具体的な現象として出てくるとき、「マナー」あるいは「行儀」「作法」と言います。

 

マナーや行儀、作法の中心になるのが言葉遣いであり、話しであると私は考えています。といいますのは、人間行動のほとんどは、言葉を伴ってなされるからです。

 

 

 

 

 

 

3.人間関係をよくする言葉遣い

 

相手に対する敬意が自然に外へ出てくるものとしての礼儀、相手を不愉快にしないような配慮としてのエチケット、そして、それが現象として外へ表現されるマナーや行儀、作法は、対人関係をスムーズにする上で欠かせない潤滑油のようなものです。その役割を果たすものが話し方、聴き方、また黙り方、そしてその媒体になるのが敬語であり、言葉遣いだと言っていいでしょう。

 

1.話すことによって心的変化をもたらす

 

私たちが一言、言葉を発すると、相手に何らかの心理的、生理的な影響を与えます。人は褒め言葉や価値を認めてくれる言葉に出合うと自信を得たり、うれしくなったりします。ところが怒られたり、自尊心を傷つける否定的な言葉に出合うと落ち込んだり、反撃したくなるものです。

 

もっと極端な場合は、一言が運命的な言葉になってその人の人生を大きく変えることにもなります。このような状況を、心的変化と私は名付けています。

 

多くの人の才能は、賞賛されることによって成長し、あら探しにあったら枯れてしまう性質を持っています。言葉はまことに不思議な魔力を持っているものです。その結果、お互いの人間関係を変えてしまうことを、私たちは日常生活の中で痛いほど実感しているはずです。

 

この波紋を好ましいものにするにはどうしたらよいかを、真剣に考えなければなりません。話した結果、「なんて感じのよい人だろう」となったり、「この野郎、ふざけるな」となったりします。つまり、話すことが、もっといえば黙ることが、相手の心理や生理をプラスにもマイナスにもするということです。

 

2.話すことによって人間関係が変わる

 

刃物で切った傷からは血が出るのです。すぐそれと分かるのですが、言葉によって斬った心の傷からは血が出ないので、案外傷つけたことを見逃してしまうものです。その結果、人間関係に悪い影響を与えてしまいます。「刃物は肉を切り、言葉は心を斬る」と言うことを肝に命ずるべきです。

 

話し上手というのは、この変化をプラスにするような話し手のことです。心的変化によって、話し手と聴き手との人間関係がいろいろに変わっていくと言うことになると、話した結果が心的変化をマイナスにし、対立したりする場合もあるということです。話したことによって喧嘩が始まるようだったら、最初から話さなかったほうがよかったと言うことになります。

 

こう言うと、「話すことはそんなに難しいんでしたら、私は話しが下手ですから、黙っています」という人がいます。これもまずい。思いも表現しなければ通じないからです。言うべき時に黙っていても、相手の心的変化をマイナスにしてしまうからです。言うべき時には言わなければなりません。

 

話すときに大事なことは

必要なときに

必要なことを

必要なだけ

そして、

必要な方法で

 

ということです。これを私は「必要の原則」と呼んでいます。

言葉を発するとき、私たちは「歯から外へ出た言葉を消す薬はない」と言うことを、釘を板に打ってしまってから、ここじゃなかったと、それを抜いてうち変えましても、釘あとは永遠に残るのです。話しによって受けた傷跡もこれと同じことです。その古傷はいつまでもうずくものです。

 

ところで、職場での仕事というのは、物理的な作業と対人関係の処理だと言ってよいでしょう。分業化の進んでいる今日では、物理的な作業にしましても、どこかで他の人とつながっているわけです。純粋に書類を処理するとか、何かを作る工作的な作業だけというのは極めて希なことで、限られた特殊なものでしかありません。

 

3.話し方は人間関係によって変わってくる

 

「話すことが相手の心的変化をもたらし、その結果、人間関係が変わる、というのだったら、話し方はバカ丁寧にするのですか」という人がいます。必ずしも、そうとばかりは言えません。

 

ぶっきらぼうな話し方でも、仲間同士で親しい人だったら気にしないで受け止めることもあります。人間関係が深ければ、そうあらたまらなくてもよいこともあります。しかし、ことと次第によっては、友人であってもあらたまった話し方が必要な場合もあります。学生時代のクラスメイトでも、ビジネスの客になったときは、クラス会の時のように無礼講というわけにはいきません。そんな意味で、人間関係は固定的に捉えると間違うことがあります。人間関係は複雑ですから、立場、役割、状況など、さまざまな条件の変化に応じて、応用問題を解く必要に迫られることがあります。初対面の人や上位の人と話すときは、当然のことですが、それに見合った言葉で、あらたまった話し方をしなければなりません。これを「仲間言葉」と対比して「広場の言葉」と言っている人もいます。話し方は相手との人間関係、つまり、人間の感情に応じた対応がなければなりません。

 

また組織では、社会関係によって話し方が変わります。社会関係を考えるということは、組織の中で自己の立場に応じた対応や表現を考えるということでもあります。同期の入社でも、相手が上位のランクになれば、当然話し方を変えなければなりません。後輩や下位の人であっても、年齢の上の人に対する話し方は、年下の人と話すのとは違ってきます。特に、日本人の価値観には、年齢が大きく影響してくるからです。

 

夫婦の話し方の変化を、時間の経過に従って考えてみると、このことはよく分かります。多くの人は最初出会ったとき、赤の他人であったはずですから、おそらくその中の大部分の人は丁寧な話し方をされたに違いありません。

「初めまして」とか「誰々と申します。どうぞ宜しく」などと、お互いに丁寧に言い合ったのでしょう。この話し方が恋人になり、夫婦になるに従って変わっていったはずです。話し方は人間関係の中で変わるからです。

 

理想的に言えば、どんな言葉でも傷つかない信頼関係を普段から作っておくことが重要だ、ということにもなります。

 

4.話しの効果は人間関係によって変わる

 

同じ言葉でありましても、好きな人から言われたことと、嫌いな人から言われたこととでは、その反応は違います。好きな人から、「頼むことがあるんですが」と言われると、「やりますよ、なんですか」となります。ところが嫌いな人から「頼むことがあるんですが」と言われると、「何があるんですか、私もこれから忙しくなるんですが」などと予防線を張ることになりそうです。このことは皆さんの日常生活を振り返ってみたらすぐ分かることです。私たちは同じものでも、好きな店から買います。極端な言い方をすると、話しの効果はさまざまな人間関係である、といってもいいでしょう。

 

話すことはいろいろな波紋を起こしますが、その場にいる人たちだけでなく、その影響は周辺にも広がっていくものです。話力は旅をするのです。

 

 

◎ ◎ ◎

話すことと人間関係、話しの効果は深く結びついているのです。これらの関係をまとめると、次のようになります。

 

 

★話すことによって心的変化をもたらし、その結果、相手との人間関係が変わる

★話し方、話すことは、人間関係の中で変わる

★人間関係によって話の効果は変わる

 

 

この3つは平面的に循環するのではなく、螺旋状でより望ましい状態、プラスの方向にだんだん上がっていくようにすべきだと、考えます。

 

そう考えてみると、話しの中核をなす言葉遣いが、大きな意味を持つものだと言うことがおわかりになるはずです。あなたは面接試験に失敗していたら、いまの立場はなかったはずです。大袈裟に聞こえるかもしれませんが、言葉遣い、話し方は、お互いの人生を変えると言うことになるのです。そうなると、人間は言葉、話しによって、お互いの人生をデザインしていると言ってもいいでしょう。

 

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